学資保険の選定が終わり、これにすると決めて契約、つまり加入すると、満期学資金の金額と保険契約者及び被保険者の年齢に応じて支払う保険料が割り出されます。
この保険料を保険会社に支払う方法には分割払いと一括払いがありますが、どちらが良いかは保険契約者の考え方と経済力によります。
また全期前納という方法もあり、これは一括で保険料を支払いますが実際にはそのお金は毎月の支払いという形で処理されるので、分割払いとも似てきます。
学資保険の一括払いのメリットは、支払う保険料の総額が分割払いよりもかなり安くなることです。
たとえば満期学資金が300万円として分割払いでの毎月の保険料が1万3000円と仮定すると、0歳児の被保険者である子供が満18歳になるまでに保険会社に支払う保険料の総額は約280万円になります。
これを一括払いにすると、ややこしい計算は省略しますが約250万円になり、差し引き30万円弱ほど安くなります。
どうして30万円弱もの開きがでるかと言いますとこれは単的に言えば金利分と考えればいいでしょう。
そうなると当然一括払いのほうがいいのですが、そのためには250万円を一度に契約の段階で支払うという財政的な問題があります。
つまり自由になる250万円が手元にあればいいのですが、そうでないと一括払いはできなくなります。
ちなみに学資保険に加入すると納税時に生命保険料控除がありますが、一括払いではその時だけにしか適用されませんから注意が必要です。
なお生命保険料控除は全期前納払いには適用されませんが、それは一括で支払いは済んでいても実際にはそこから保険会社が毎月所定の金額を引き落とす仕組みだからで、いわば分割払いと同じことになるからです。
ここまでで学資保険の保険料支払いは経済的な事情が許せば一括払いが適していることになりますが、これは誰もができることではないようです。
したがって学資保険の一括払いがお得だと分かっていても分割払いの毎月支払いをする人が多いようです。
ちなみに一括払いを受け付けない保険会社もあることを付記しておきます。
