学資保険に加入して保険会社に払い込む金額は月額でどのくらいかと見ますと、現時点での20代~40代の保険契約者では満期学資金を200万円~300万円として、月額1万円~1.5万円の保険料とのことです。
たとえば月額1万円の保険料を18年間支払うと200万円強になります。
大学入学に必要な平均額は私立大学の文系で200万円と言われていますから、入学に付帯して必要となる諸経費を合わせると300万円になります。
これを考えると月額1万円ではやや不安ですから1.5万円になります。
すなわちこのような調査結果から言えることは、大学入学には初年度に300万円は必要になり、それに伴う学資保険の払い込み金は月額で1.5万円ということになります。
ここで取り上げた私立大学文系の入学費用200万円は、ある機構の調査による大学入学費用の平均ですから、実際には初年度の授業料はもとより、地方から出てきたりするとこれ以上の出費になります。
たとえば年収が500万円の家庭で学資保険の月額は1.5万円、年にして18万円~20万円の学資保険への出費はやや負担になるかもしれません。
しかし子供将来を考えてできるだけのことをするのは親の務めだという不文律からすると、やむを得ない出費と言えるでしょう。
一方でここまでは無理としても、子供の大学入学に際して必要となる費用の助けとして学資保険を考えれば、満期学資金の金額を下げるという手があります。
たとえば満期学資金の上限を100万円にすれば、月々の保険料出費は少なくなり経済的なやりくりができて、なおかつ子供の大学入学で必要なお金の足しになります。
たとえば返戻率が110%~120%であれば、このお金を銀行などの定期預金にするよりは割は良いでしょう。
そうなると学資保険の払い込み金が1万円以下であってもその学資保険は役に立つことになります。
すなわち学資保険の総額払込金はどのくらいかは、満期学資金の金額をどのように設定するかにかかっていると言えます。